作品集

オオキタケヒロ 「静寂」


私の住む千葉県から東京へ向かう途中には、河川が何本もあり、その河川の堤防の内側には人々が生活し賑わう日常の喧騒がある。
そして河川敷には日常とは違う静寂が満ち溢れている。

私は、通勤で毎日その河川を満員電車から寝ぼけ眼で眺め、不快指数の高い満員電車と社会の喧騒から逃げ出したいと毎日思うのでした。
そこで今回、“河川敷の静寂”を寝ぼけ眼で見ている様に撮りました。

少しでも日常の喧騒を忘れて、静寂を感じて頂ければ光栄です。

【Film】ILFORD XP2
【Camera】Nikon F3P
【Location】EDOGAWA River / ARAKAWA River

木村 哲朗 「静寂」

浜辺で海を眺める人々


あらゆる生命のふるさと


絶え間なく響く波音は赤子が母親の胎内で聞く音に似るという


あの日その凶暴な牙で私たちから多くを奪い去った


けれど今日はこんなに静かです

私にとって、浜辺は静けさを感じさせる場所の一つだ。
どうどうと鳴り響く波音が喧騒と雑念を打ち消す。

今回はその浜辺で、海を眺める人々の後姿を撮った。
一人で、夫婦や親子で、あるいは友人と、
佇む人々はただ静かに海を眺めていた。

最後に、今回の作品をプリントするにあたり、
暗室を貸してくださり、またカラープリントの基礎をご教示下さった
写真家の渡部さとる氏にこの場を借りて厚くお礼申し上げます。
誠にありがとうございます。

都築 寛 「静寂」

「放課後」

小学生の頃は静けさが怖くて
1人では行きたくなかった放課後の教室。

今、誰もいない教室に入ると、
子どものころの思い出が浮かんできて、
喧騒が聞こえてくるようで懐かしく温かい気持ち。

<使用機材>

Rolleiflex 2.8F
New Mamiya6

久米田 授 「静寂」

『兆し』

いつもと同じ夜。しっとりと降る雨の音だけが、ただ聞こえていた。
ふと、街の喧騒が途切れたかと思うと、
まわりの景色が闇に包まれたように感じた。

漆黒の闇だった。
ほかの人たちはそのことに気づいていないのか。
いや、自分以外の人の気配は付近には感じられない。

なんということだ。
いよいよその刻が来たのだ。

この世界と、虚無の向こう側にある太古の神々が棲む世界とを繋げる門が、
人知れずに開かれるその刻が・・・。

異形の彼らは音もなく、そっと此方にやって来るのだ。
まるで人々の営みをあざ笑うかのように。

朴 錦榮 「静寂」


犬も飼ったことがなければ、猫も飼ったことがない。
私の唯一のペットといえば、熱帯魚。
長年、一緒に暮らしている熱帯魚たち。
懐いているのか、いないかよくわからないが、人が近づくと気づいてエサをほしがる。
エサを食べる仕草なんて、この上ないくらいかわいい
光を消してあげると人と同じように隅っこで就寝。

たまにはしゃべってくれたら、いいなあと思う。

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