木村 哲朗 「道」

木村 哲朗 「道」

作品に寄せて

本郷 ~路地に洗濯物の原風景~

文京区本郷。かつて多くの文人たちが居を構え、今なおその面影を残す街。

子供の頃、学校の行き帰りに毎日通った狭い路地や急な坂道。

洗濯物の干してあるあの路地を抜けてあいつんちへ遊びに行こう。

あの坂を誰が一番早く自転車で登れるか競争しよう。

新しい抜け道を見つける度に世界は広がっていった。

坂道を越える度に自分も成長するような気がした。

あの頃、すべての道の先には希望が待っていた。

遠い日の、淡い記憶。

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